日本学術会議、提言「学術情報流通の大変革時代に向けた学術情報環境の再構築と国際競争力強化」を公表

2020年9月28日、日本学術会議が、提言「学術情報流通の大変革時代に向けた学術情報環境の再構築と国際競争力強化」を公表しました。

同提言は、第三部理工系学協会の活動と学術情報に関する分科会の審議結果を取りまとめたものです。理学工学分野では学術情報のオープン化が進み学術情報流通の変革期となると予想されることや、学術コミュニティにおける現状等に触れたうえで、学術情報流通の大変革時代に向けた学術情報環境の再構築に関して、以下の4点を提言しています。

(1)学術誌購読費用と APC の急増に対応する国家的な一括契約運営組織の創設
(2)トップジャーナル刊行を核とする学術情報発信の機能強化と国際競争力向上
(3)理学工学系におけるオープンデータ/オープンサイエンスの進展
(4)学協会の機能強化

提言・報告等【提言】(日本学術会議)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-15.html
※2020年9月28日付で「学術情報流通の大変革時代に向けた学術情報環境の再構築と国際競争力強化」とあります。

提言「学術情報流通の大変革時代に向けた学術情報環境の再構築と国際競争力強化」[PDF:2,200KB](日本学術会議)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf

参考:
日本学術会議、「オープンイノベーションに資するオープンサイエンスのあり方に関する提言」を公開
Posted 2016年7月7日
https://current.ndl.go.jp/node/32020

日本学術会議、「報告 オープンデータに関する権利と義務-本格的なデータジャーナルに向けて-」を公表
Posted 2014年10月9日
https://current.ndl.go.jp/node/27199

E1092 – 日本学術会議による提言「学術誌問題の解決に向けて」
カレントアウェアネス-E No.178 2010.09.02
https://current.ndl.go.jp/e1092