韓国国立中央図書館(NLK)、ロシア国立図書館(モスクワ)とオンラインによる館長会談を実施:デジタル資料の納本に関する情報共有やロシア国立図書館所蔵の北朝鮮発行資料等のデジタル化

韓国国立中央図書館(NLK)は、2020年9月16日、同館館長と、ロシア国立図書館(Russian State Library;モスクワ)の館長が、オンライン会談を実施したと発表しています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大下による両国の図書館の対応や展望、両国の図書館の主要政策や協力事業に関して意見交換を行なったもので、両機関では、非対面サービスへの転換においてデジタル化資料の収集がさらに重要になることから、デジタル資料の納本法の施行と制度化に関して情報を共有し、協議していくとしています。

また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により延期されているロシア国立図書館所蔵の韓国関連資料のデジタル化収集が今後正常化するよう、年内に相互協定を締結するとしています。NLKの説明によると、ロシア国立図書館の東洋文献センターには北朝鮮発行資料をはじめとする旧ソ連やロシアで韓国語で発行された資料が多数所蔵されているとのことです。

한-러 국립도서관장 화상회의 개최(韓・ロ国立図書長オンライン会議開催)(NLK,2020/9/21)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&page=1&viewCount=9&id=37096

参考:
韓国国立中央図書館内に所在する統一部北韓資料センターの様子(記事紹介)
Posted 2016年3月22日
https://current.ndl.go.jp/node/31076

韓国国立中央図書館、国外所在の韓国関係の古文献の調査・活用の推進のため、国外所在文化財財団と業務協約を締結
Posted 2016年3月2日
http://current.ndl.go.jp/node/30908

E740 – 韓国国立中央図書館,LCが所蔵する韓国古書のデジタル化を発表
カレントアウェアネス-E No.121 2008.01.23
https://current.ndl.go.jp/e740

E1984 – ボーンデジタル資料の法定納本政策や実務に関する調査
カレントアウェアネス-E No.339 2017.12.21
https://current.ndl.go.jp/e1984