Elsevier社の抄録・引用文献データベースScopus、2021年初頭までの開発の展望を示したロードマップを発表

Elsevier社の抄録・引用文献データベースScopusは、2020年9月16日付のブログ記事において、2021年初頭までの開発の展望を示したロードマップを発表しました。

Scopusは、2020年8月時点で、継続刊行中の学術雑誌2万4,000タイトル以上が索引化し、学術論文を中心に約7,980万件のレコードが収録されたデータベースです。記事の公開時点から2021年初頭までの主な開発の展望として、以下のことを表明しています。

・1,600万人以上のデータを提供する著者プロファイルについて、より使いやすくなるようにデザインを改善する
・オープンアクセス(OA)の類型を示すフィルターとして、「ゴールドOA」「ハイブリッド・ゴールドOA」「グリーンOA」「ブロンズOA」の4種類を用意し、OAコンテンツのOAの類型を識別可能にする
・研究者の完全で最新の業績を示すため、著者プロファイルページに合計60万点以上のプレプリント文献のデータを追加する
・検索結果画面から論文のScopus上での閲覧回数を確認できるようにする
・1万7,000件以上の機関プロファイルと分析指標の見直しにより、研究分析ツールSciValとの連携を強化する
・Scopus上でのSDGs検索クエリの分析機能の実装、類似・関連研究者検索機能の実装、フルテキストダウンロード機能の改善など、ユーザーの検索傾向分析や研究者へのインタビューに基づくその他のユーザーインターフェースや操作性等の向上

Scopus Roadmap: What’s coming up in 2020 & 2021?(Scopus,2020/9/16)
https://blog.scopus.com/posts/scopus-roadmap-whats-coming-up-in-2020-2021

参考:
Scopus、1996年以前の500万件の論文と9,300万を超える参考文献を追加
Posted 2015年11月27日
https://current.ndl.go.jp/node/30072

Scopusに研究成果評価分析ツールPlumXの機能が追加
Posted 2017年7月28日
https://current.ndl.go.jp/node/34441

Elsevier社、Scopusで検索可能なオープンアクセス(OA)論文の拡充を発表:UnpaywallのOA論文に関するデータ統合作業が終了
Posted 2018年12月12日
https://current.ndl.go.jp/node/37205