“C19 Rapid Review Initiative”の参加メンバー数が20に到達:新型コロナウイルスに関する研究成果の査読・公開の迅速化を目指す学術出版社らによる共同イニシアチブ

オープンアクセス(OA)出版を手掛けるHindawi社は、2020年8月19日付けのブログ記事で、同社も参加する“C19 Rapid Review Initiative”の参加メンバー数が20に到達したことを発表しました。“C19 Rapid Review Initiative”は、新型コロナウイルスに関する研究成果の査読・公開の迅速化を目指す学術出版社らによる共同イニシアチブです。

同イニシアチブでは、研究コミュニティや出版社への呼び掛けを行っています。例えば研究コミュニティに対しては、ボランティアの査読者としての協力を呼び掛けるとともに、迅速な査読の実施と、投稿論文の出版の場(publication venues)が変更された場合に自らの査読結果と身分が出版社・ジャーナル間で共有されることへの事前同意等を求めています。

記事では、同イニシアチブは好意的な反応を得ており、80か国以上から約2,000人の研究者が査読者として登録していることも紹介されています。

C19 Rapid Review Initiative reaches 20 participants milestone(Hindawi, 2020/8/19)
https://www.hindawi.com/post/c19-rapid-review-initiative-reaches-20-participants-milestone-0/

COVID-19 Publishers Open Letter of Intent – Rapid Review(OASPA)
https://oaspa.org/covid-19-publishers-open-letter-of-intent-rapid-review/
※本イニシアチブの意向表明書(Letter of Intent)です。

参考:
米・マサチューセッツ工科大学出版局と米・カリフォルニア大学バークレー校が迅速な査読を行うオーバーレイジャーナル“Rapid Reviews: COVID-19”を公開
Posted 2020年7月1日
https://current.ndl.go.jp/node/41388