英国図書館(BL)、16世紀末頃に成立しシェイクスピアが一部関与したとされる戯曲『サー・トーマス・モア』の原稿をデジタル化しオンライン公開

英国図書館(BL)は、2020年7月9日付のMedieval manuscripts blogで、エリザベス朝期の16世紀末頃に成立した戯曲『サー・トーマス・モア(The Booke of Sir Thomas Moore)』の原稿“Harley MS 7368”をデジタル化し、同館ウェブサイト上で公開したことを発表しました。

BLは公開された『サー・トーマス・モア』について、同作品の主たる作者はマンディ(Anthony Munday)だが、1871年にその筆跡から一部についてウィリアム・シェイクスピアの関与が指摘されたこと、シェイクスピアの自筆が残る現存唯一の戯曲原稿であること、などをデジタル化された画像とともに紹介しています。

Shakespeare’s only surviving playscript now online(BL,2020/7/9)
https://blogs.bl.uk/digitisedmanuscripts/2020/07/shakespeares-only-surviving-playscript-now-online.html

Harley MS 7368
http://www.bl.uk/manuscripts/FullDisplay.aspx?ref=Harley_MS_7368

参考:
英国図書館、シェイクスピアのファーストフォリオとコナン・ドイルのオリジナル原稿を4月23~25日に東京で公開
Posted 2012年4月19日
https://current.ndl.go.jp/node/20671

Artstor、フォルジャー・シェイクスピア・ライブラリー(米国)のデジタル化画像コレクション8,000点以上を“Open Artstor: Folger Shakespeare Library”で公開
Posted 2019年10月29日
https://current.ndl.go.jp/node/39370