英・Jisc、SHERPA RoMEO・Sherpa Factのリニューアル版を公開

2020年6月18日、英・Jiscのオープンアクセス(OA)チームは、JiscのサービスSHERPA RoMEOのリニューアル版を公開したことを発表しました。

SHERPA RoMEOは、世界中の出版社のOAポリシーを集約・分析し、ジャーナルごとにOAによるセルフアーカイブの許諾条件・権利条件の概要を提供するオンライン情報源です。リニューアル版では、各ジャーナルの様々なOAポリシーの概略表示など、ユーザビリティ向上に関する大きな改善が行われました。また、APIの機能拡張や、将来の迅速なサービス展開を可能にする基礎データの改善も行われています。

今回のSHERPA RoMEOのリニューアルは、OAポリシーを取り巻く環境の変化への積極的な対応として実施されました。出版社が出版プロセスのさまざまな段階で提供している複雑なOAポリシーのバリエーションをより明確に示すことができるようになっています。Jiscはリニューアル版への移行を支援するため、ユーザー向けの参考資料を多数用意しています。

なお、ジャーナルが助成機関のOAポリシーに従っているかどうかを確認するためのサービスSherpa Factについても、SHERPA RoMEOとともにリニューアル版が利用可能であることが併せて発表されています。

Introducing the new Sherpa Romeo and Sherpa Fact websites(Jisc scholarly communications,2020/6/18)
https://scholarlycommunications.jiscinvolve.org/wp/2020/06/18/introducing-the-new-sherpa-romeo-and-sherpa-fact-websites/

SHERPA RoMEO
https://v2.sherpa.ac.uk/romeo/

Sherpa Fact
https://v2.sherpa.ac.uk/fact/

Help(SHERPA RoMEO)
https://v2.sherpa.ac.uk/romeo/help.html

参考:
英・Jisc、SHERPA RoMEO・Sherpa Fact新バージョンのテスト版を公開
Posted 2020年3月4日
https://current.ndl.go.jp/node/40398

SHERPA、研究者が助成機関と雑誌のOA方針がマッチしているかを調べられるツールSHERPA/FACTを公開
Posted 2013年9月3日
https://current.ndl.go.jp/node/24300

CA1903 – 動向レビュー:研究助成機関によるオープンアクセス義務化への大学の対応―英国の事例― / 花﨑佳代子
カレントアウェアネス No.332 2017年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1903

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、学協会著作権ポリシーデータベース(SCPJデータベース)の運用を筑波大学等から引継
Posted 2020年3月26日
https://current.ndl.go.jp/node/40614