研究成果のOA化にSpringer社は・・・?(米国)

米国の政府助成研究のオープンアクセス化を義務付ける法案 Federal Research Public Access Act(FRPAA:S. 2695)に対して、提案をしたSusan M. Collin下院議員宛てに、Springer社から書簡が送付されたと、Open Access Newsは伝えています。

Open Access News の報じるところによると、同法案ではピア・レビューのために6ヶ月の論文公表禁止期間を設定していますが、この期間が出版社にとってはあまりに短く、逆に研究者にとってはあまりにも長いと、Springer社は主張しているそうです。
そこで研究成果の出版を、研究活動と一体不可分であると定義し、出版と同時に研究成果の全文をオープンアクセス化することをSpringer社は提案しています。
また論文作成費(article processing fees)に連邦助成金が利用できるようにしてはどうかと、提案しているとのことです。

Springer’s unexpected response to FRPAA
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2006_06_11_fosblogarchive.html#115030538665200417

大手出版社、政府助成研究のO.A.化に反対の構え
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=1516

研究成果のオープンアクセス化を法制化か(米国)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=1503