国際図書館連盟(IFLA)、新型コロナウイルス感染拡大により資料へのアクセスが制限されている状況下で電子的に配信可能な資料の申込ができる“Resource Sharing during COVID-19 (RSCVD)”を開始:ボランティアの図書館による事業

国際図書館連盟(IFLA)のドキュメントデリバリー・資源共有(Document Delivery and Resource Sharing)分科会が、2020年4月21日、“Resource Sharing during COVID-19 (RSCVD)”の開始を発表しています。

新型コロナウイルス感染拡大により資料へのアクセスが制限されている状況下で、非営利機関の大学・研究・公共・学校・専門図書館の図書館員が、他の図書館に対して電子的に配信可能な資料の申込ができる試行サービスです。

申込を受けると、ボランティアで参加している図書館が、利用可能な電子的な資料を探し、ライセンスの範囲内で、OCLCの電子ファイル受け渡しサイトArticle Exchange を用いて資料の提供を行います。PDFファイルへのリンクとアクセスのためのパスワードが送られ、30日間サーバー上にあるファイルに対して、3回のダウンロードが可能です。

同サービスは、2020年8月31日まで行われる予定で、通常の情報提供サービスを再開できているか、必要とする人に情報を提供できているか、継続的に参加するボランティアがいるか、の3つの基準に基づいて見直しが行われる予定です。

Resource Sharing during COVID-19 (RSCVD) Tool Launched(IFLA, 2020/4/21)
https://www.ifla.org/node/93027

Resource Sharing during COVID-19 (RSCVD)
https://rscvd.org/