イスラエル国立図書館、2020年5月17日から段階的にサービスを再開

イスラエル国立図書館が、2020年5月17日から段階的にサービスを再開すると発表しています。

第1段階として、大閲覧室(main reading room)を公開します。開館時間は日曜日から木曜日までの9時から16時までで、金曜日は休館です。貸出や複写サービスが再開され。徐々に他の閲覧室の利用や開館時間の延長の可能性を検討していくとしています。

来館利用は1人あたり3時間のシフト制(9時から12時、13時から16時)で予約システムによる事前の予約が必要です。1人当たり1日1回のみの利用に制限されています。

利用にあたってはマスクを着用し、同館が立地するヘブライ大学のキャンパスに入る前に、健康に関する声明(オンライン)に記入する必要があります。入館時には体温が測定され、政府の規則にしたがって健康に関する質問が行われます。荷物は預ける必要があります。

座席は基準を満たすように調整されており、パーテーションの設置・座席数の削減が行われています。閲覧室内の共有パソコンの一部は利用できますが、数に限りがあるため自分のパソコンを持参することが推奨されています。貸出カウンターでノートパソコンを借りることもできます。

返却本や外部書庫から運ばれた資料は、保健省の指示に従い3日間保管されたのち処理されます。複写室には1度に4人のみ入室可能で、複写を待つ間は部屋の入り口の前に貼られたマークに従って2メートルの間隔を保つ必要があります(セルフ複写についても同様)。閲覧予約時間には複写時間も含まれます。

清掃はこの期間中回数を増やし、座席は利用のたびに清掃され、消毒液や拭き取り用の化学雑巾も準備されています。

レファレンスデスクは休止で、電子メール・WhatsApp・同館のチャットサービスで利用可能です。郵送複写サービスは通常通り行われています。法定納本についても受付で対応中です。

カフェテリアは閉鎖されています。

The National Library Will Reopen to the Public on May 17th(National Library of Israel)
https://www.nli.org.il/en/content/schedule-visit?_ga=2.56509099.1020409920.1588897958-268269714.1588897958

参考:
韓国・文化体育観光部、所管する国立図書館・博物館・美術館のサービスを2020年5月6日から一部再開
Posted 2020年5月7日
https://current.ndl.go.jp/node/40888

ドイツ国立図書館(DNB)、2020年5月4日から事前予約制により閲覧室の利用を限定的に再開
Posted 2020年5月1日
https://current.ndl.go.jp/node/40882

チェコ国立図書館、2020年5月4日からサービスを再開:閲覧室は閉鎖を継続
Posted 2020年5月1日
https://current.ndl.go.jp/node/40879