文化庁、事務連絡「文化財所有者及び文化財保存展示施設設置者におけるウイルス除去・消毒作業に係る対応について」を発出

2020年4月23日付で、文化庁が、各都道府県・指定都市文化財行政主管部課長等宛の文化資源活用課長名の事務連絡「文化財所有者及び文化財保存展示施設設置者におけるウイルス除去・消毒作業に係る対応について」を発出しています。

技術的な相談窓口となっている東京文化財研究所(保存科学研究センター)のウェブサイトに掲載された事務文書によると、公開再開後等の対応でウイルス除去・消毒作業が必要になった際、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するために重要であるものの、消毒用の薬剤を文化財に直接散布すると文化財の劣化を引き起こすおそれがあるなど、文化財の保存の観点から注意が必要な場合があり、適切な対応が求められることから、文化財が所在する場所において消毒作業等の必要が生じ、専門的な助言等が必要な場合には、事前に文化庁の担当へ相談するよう求めています。

新型コロナウイルス感染症予防にかかる美術館博物館等の作品消毒の窓口について(東京文化財研究所)
https://www.tobunken.go.jp/info/info200424/index.html
https://www.tobunken.go.jp/info/info200424/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A_%E4%BD%9C%E5%93%81%E6%B6%88%E6%AF%92%E3%81%AE%E7%9B%B8%E8%AB%87%E7%AA%93%E5%8F%A3_%E4%BA%8B%E5%8B%99%E9%80%A3%E7%B5%A1.pdf
※2つ目のURLは事務文書の本文です[PDF:2ページ]

参考:
感染症拡大の状況下において図書館資料の衛生状態を保つ方法(記事紹介)
Posted 2020年4月1日
https://current.ndl.go.jp/node/40668

ブルーシールドオーストラリア(BSA)、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館期間中でもGLAM機関のコレクションを安定的に保存するためのガイドを公開
Posted 2020年4月7日
https://current.ndl.go.jp/node/40719