文部科学省、「令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者」を発表:学術情報サービス基盤CiNiiの開発・京都大学のOA推進事業等が科学技術賞を受賞

2020年4月7日、文部科学省は、「令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の受賞者が決定したことを発表しました。

文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を「科学技術分野の文部科学大臣表彰」として顕彰しています。

社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行った者を対象とする、科学技術賞の開発部門では、「学術情報サービス基盤CiNiiの開発」の業績による東京大学の大向一輝准教授(国立情報学研究所(NII)客員准教授)を含め、24件87人の受賞が発表されています。

科学技術の振興に寄与する活動を行った者を対象とする、科学技術賞の科学技術振興部門では、「オープンサイエンスの実現に向けたモデル基盤構築への貢献」の業績による京都大学の引原隆士教授ら同大学のオープンアクセス推進事業の関係者5人を含め、7件23人の受賞が発表されています。

科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与し、又は地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った者を対象とする、科学技術賞の理解増進部門では、「高等教育機関のための情報セキュリティ規定と教材の普及啓発」の業績による東北大学の曽根秀昭教授らの研究チーム5人を含め、9件28人の受賞が発表されています。

令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定について(文部科学省,2020/4/7)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00187.html

令和2年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 受賞者一覧 [PDF:19ページ](文部科学省)
https://www.mext.go.jp/content/20200402-mxt_sinkou02-00187_0001.pdf

学術情報サービス基盤CiNiiの開発業績によりNII客員准教授/東大人文社会系研究科准教授の大向一輝が令和2年度 文部科学大臣表彰・科学技術賞(開発部門)を受賞(NII,2020/4/7)
https://www.nii.ac.jp/news/release/2020/0407-2.html

大向一輝准教授が令和2年度 文部科学大臣表彰・科学技術賞(開発部門)を受賞(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部,2020/4/7)
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/news/2020/11654.html

【図書館機構】図書館機構が進めるオープンアクセス推進事業が「令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」を受賞しました。(京都大学図書館機構,2020/4/7)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1385175

文部科学省「令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」に本学から11名が選ばれました。(2020年4月7日)(京都大学,2020/4/8)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/soumu/jinji/news/2020/200407_1.html

高等教育機関のための情報セキュリティ規定と教材の普及啓発で 文部科学大臣表彰・科学技術賞(理解増進部門)を受賞(東北大学,2020/4/7)
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/04/press20200407-01-joho.html

参考:
CA1691 – 学術情報プラットフォームとしてのCiNii / 大向一輝
カレントアウェアネス No.301 2009年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1691

E1686 – 京都大学オープンアクセス方針採択の経緯
カレントアウェアネス-E No.284 2015.07.09
https://current.ndl.go.jp/e1686

E2004 – 京都大学附属図書館における貴重資料画像の二次利用自由化
カレントアウェアネス-E No.343 2018.03.08
https://current.ndl.go.jp/e2004

国立情報学研究所(NII)、「高等教育機関の情報セキュリティ対策のためのサンプル規程集」を改定
Posted 2020年2月13日
https://current.ndl.go.jp/node/40236