カナダ・トロント公共図書館、同館の3Dプリンターをトロント総合病院へ貸与:新型コロナウイルス感染症に対応する医療従事者用の個人防護具(PPE)製造支援のため

2020年3月27日、カナダのトロント公共図書館(TPL)は、同館の3Dプリンター“Ultimaker 2+”10台をトロント総合病院の医療チームへ貸与していることを発表しました。新型コロナウイルス感染症対応の最前線に立つ医療従事者が着用する個人防護具(Personal Protective Equipment:PPE)の製造を支援することが目的です。

トロント総合病院では、Azad Mashari医師らによるイメージング研究室内の医療チームが、3Dプリントされた部品を含むフェイスシールドを製造しています。このフェイスシールドはプラスチック・マイラ・伸縮素材を素材とし、顔全体を覆うことで新型コロナウイルスから鼻や目を保護する目的で使用されています。

トロント公共図書館は、世界の多くの公共図書館にはメイカースペースや3Dプリンティングの技術やプログラムが存在し、新型コロナウイルス感染症対応として、オンタリオ州のキッチナー公共図書館やストラトフォード公共図書館などでも、同様の取り組みが行われていることを紹介しています。

Toronto Public Library Lends 3D Printers to Support COVID-19 Medical Efforts(TPL,2020/3/27)
https://torontopubliclibrary.typepad.com/digital_design_studio/toronto-public-library-lends-3d-printers-to-support-covid-19-medical-efforts.html

参考:
3Dプリンターの導入、カナダの公共図書館でも広がる
Posted 2014年8月25日
https://current.ndl.go.jp/node/26867