台湾国家図書館、公共図書館の利用状況等に関する報告書(2019年)を発表

2020年3月1日、台湾国家図書館は、2019年の公共図書館の利用状況等に関する報告書『108年臺灣閲讀風貌及全民閲讀力年度報告』を発表しました。

公共図書館の来館者数は延べ1億1,481万人(前年比24.82%増)で、そのうち本を借りた人数は延べ2,295万人(前年比5.90%増)、貸出冊数は8,130万冊(前年比4.35%増)となっており、いずれの数値も前年から上昇しています。

2019年の貸出統計に基づいた人気図書のランキング(総合及びジャンル別)も掲載されており、総合ランキング第1位の『射鵰英雄傳』をはじめ、上位10作品中6作品を香港の作家・金庸の武侠小説が占めています。日本関係書籍では『被討厭的勇氣』(岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』の中国語版)が第8位となっています。

また、本報告書には、2019年に同館が台湾全域の公共図書館を対象として行った「閲讀力」(読書力)の調査結果もまとめられており、地域別又は学校種別の一人当たり平均蔵書数・貸出冊数・来館回数や、貸出カードの所持率などが紹介されています。

108年臺灣閱讀風貌-圖書館服務有感,全民閱讀力大幅成長(台湾国家図書館, 2020/3/1)
https://www.ncl.edu.tw/information_236_10785.html

108年臺灣閱讀風貌及全民閱讀力年度報告 [PDF:86ページ]
https://nclfile.ncl.edu.tw/files/202002/1cac6813-764b-4019-b6cf-4ac29f863853.pdf

参考:
E2148 – 台湾公共図書館の利用状況と読書力:2018年報告より
カレントアウェアネス-E No.371 2019.06.27
https://current.ndl.go.jp/e2148