東京大学附属図書館、「電子版 黒木文庫」をリニューアル公開:公開された画像・書誌データは特段の手続きなく自由に利用可能・画像データはIIIFに準拠

2019年11月21日、東京大学附属図書館は、東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の一環として、同大学教養学部国文・漢文学部会が管理する「電子版 黒木文庫」をリニューアル公開したことを発表しました。

同館はリニューアル公開による主な変更点として、公開された画像・書誌データは特段の手続きなく自由に利用可能になったこと、公開する画像データが効果的・効率的な共有を行うことができる国際規格IIIFに準拠したことの2点を挙げています。

「黒木文庫」は、旧制東京高等学校教授で近世演劇と音楽の専門家の黒木勘蔵氏が収集した資料群で、東京大学教養学部国文・漢文学部会が管理していたコレクションです。2003年度から2005年度まで交付された日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究〔A〕)によりデータベースが構築され、2006年から「電子版 黒木文庫」として公開されていました。

教養学部国文・漢文学部会所蔵「黒木文庫」のリニューアル公開について(東京大学附属図書館,2019/11/21)
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news/20191121

東京大学教養学部国文・漢文学部会所蔵 黒木文庫
https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/kuroki/page/home

参考:
東京大学総合図書館、同館所蔵貴重図書コレクション・亀井文庫『ピラネージ版画集』の画像データベースをリニューアル公開:国際規格IIIFに準拠
Posted 2019年9月18日
https://current.ndl.go.jp/node/39054

東京大学総合図書館の公開するデジタル画像、利用申請なしで二次利用が可能に
Posted 2018年6月25日
http://current.ndl.go.jp/node/36212

【イベント】第3回東京大学学術資産アーカイブ化推進室主催セミナー「東京大学デジタル万華鏡 ~デジタルアーカイブズ構築事業の成果紹介とこれからの活用を考える~」(11/29・東京)
Posted 2019年10月16日
https://current.ndl.go.jp/node/39276