米・Ithaka S+R、学術図書館と連携したデータの利活用に関する2件の研究プロジェクト計画を発表

米・Ithaka S+Rは、2019年7月29日付けのブログ記事において、学術図書館と提携したデータの利活用に関する2件の研究プロジェクトを計画しており、プロジェクトに加わる学術図書館を募集していることを発表しました。

1件目は、学部レベルの社会科学におけるデータを用いた教育に関するプロジェクト“Teaching with data”です。社会科学分野の学部レベルの講師に対してインタビューを実施し、適切なデータセットを見つけ、学生によるデータの操作、理解、視覚化を援助するツールを特定することへのニーズを調査するものです。

2件目は、ビッグデータ研究支援に関するプロジェクト“Supporting big data research”です。学術図書館との連携により、ビッグデータとデータサイエンスの方法論の利用に関する研究支援のニーズを調査するものです。

Ithaka S+Rは、ワークショップ等でプロジェクト参加館へ研究手法を指導した後、各組織へ調査の所見に関するレポートを提出させ、集めたデータの総合的な分析に基づく報告書を公表する予定です。

Announcing Two New S+R Projects on Supporting Data Work(Ithaka S+R, 2019/7/29)
https://sr.ithaka.org/blog/announcing-two-new-sr-projects-on-supporting-data-work/

参考:
米・ITHAKA S+R、教員の情報行動に関する定期調査報告(2018年版)を公開
Posted 2019年4月18日
http://current.ndl.go.jp/node/38051

北米研究図書館協会(ARL)、“Research Library Issues”298号を刊行:研究大学におけるデータサイエンス革命を支援する図書館・図書館員の役割等を特集
Posted 2019年7月2日
http://current.ndl.go.jp/node/38494