米・LYRASISが実施する資金助成プログラム“Catalyst Fund”の2019年の助成対象として5件のプロジェクトが選定される

2019年7月18日、米国の図書館等のネットワークLYRASISは、LYRASIS加盟館による新しい試みや革新的なプロジェクトへの資金助成プログラムとして実施している“Catalyst Fund”について、2019年の助成対象となる5件のプロジェクトを選定したことを発表しました。

以下の5件のプロジェクトが2019年の“Catalyst Fund”による資金助成対象として選定されています。

・オハイオ州のコロンバス・メトロポリタン図書館(CML)による、ウェブ上のオープンソースのアップロードツールを使って、図書館利用者が簡便にデジタルコレクションを構築できることを目指すプロジェクト“My Upload: Engaging Library Users in Digital Collections”

・ワシントン州イサカのキング郡図書館システム(King County Library System)による、Alexa、Siriなどの会話型人工知能システムと連携する図書館アプリケーション実装の需要と実現可能性を調査するプロジェクト“Conversational Artificial Intelligence: Bringing the Library to Your Living Room”

・フロリダ国際大学による、文化遺産機関によりデジタル化されたアーカイブ画像とともに使用する最も効果的な顔認識アプリケーションを決定し将来の開発の機会に提供することを目的としたプロジェクト“AI for Archives: Using Facial Recognition to Enhance Metadata”

・ジョージア州のアトランタ大学センター・ロバートW.ウッドラフ図書館による、ジョージアの自然・文化・歴史的組織のオープンで編集可能なディレクトリを作成し、災害対応のための場所や連絡先情報を迅速に検索できるようにすることを目的としたプロジェクト“Using Linked Open Data for Georgia’s Natural, Cultural and Historic Organizations’ Disaster Response”

・ミシガン大学による、研究データの収集・管理・利用・共有・キュレーションするという一連のライフサイクルのベストプラクティスについて、多様な研究者向けにガイダンスを提供するツールキット開発を行うプロジェクト“Open Data Toolkit Based on Diversity, Equity, Inclusion and Access Principles”

Press Release: LYRASIS Announces the 2019 Catalyst Fund Recipients and Their Projects(LYRASIS,2019/7/18)
http://lyrasisnow.org/press-release-lyrasis-announces-the-2019-catalyst-fund-recipients-and-their-projects/

参考:
米・LYRASIS、オンライン資料のアクセシビリティに関する調査レポートを公開
Posted 2019年7月24日
http://current.ndl.go.jp/node/38655

LYRASISとDuraSpace、合併完了を発表
Posted 2019年7月11日
http://current.ndl.go.jp/node/38570

E1063 – “2010 Library of the Year”受賞館が発表される(米国)
カレントアウェアネス-E No.173 2010.06.24
http://current.ndl.go.jp/e1063

2011年の米国の“Library of the Year”が発表される
Posted 2011年6月8日
http://current.ndl.go.jp/node/18369

ACRL、2017年の“Academic/Research Librarian of the Year”を発表
Posted 2017年1月26日
http://current.ndl.go.jp/node/33340

ミシガン大学、研究データサービスとリポジトリ「Deep Blue Data」の提供を開始
Posted 2016年10月18日
http://current.ndl.go.jp/node/32741