独・Max Planck Digital Library、学術コミュニケーションにおけるブロックチェーンプラットフォームの利用拡大のためARTiFACTSと提携

2019年6月18日、独・Max Planck Digital Library(MPDL)は、学術コミュニケーションにおけるブロックチェーンプラットフォームの利用拡大のため、ブロックチェーン技術を活用した学術研究向けプラットフォームの提供を行うARTiFACTSと提携すると発表しました。

記事中でははじめに、今日の学術コミュニケーションのプロセスにおいて、科学的成果の大部分にはそれらを共有、発見、帰属させるためのシステムが提供されていないとし、成果の共有を遅らせることは、成果の引用という形式での評価の獲得、ひいては資金調達の機会とキャリアの向上を妨げることになると指摘しています。

MPDLはARTiFACTSと協力し、MPDLが主導する分散型台帳プラットフォーム“bloxberg Blockchain”上でスマートコントラクト及び自律分散型アプリケーション(dAPPs)の開発を行います。これらを利用することで、マックスプランク協会(MPG)の科学者は、作成する全ての研究資料に対して評価を受けることができるようになるとあります。

ARTiFACTS and Max Planck Society Partner to Expand Use of Blockchain Platform for Scholarly Communications(MPDL, 2019/6/18)
https://www.mpdl.mpg.de/en/about-us/news/551-artifacts-and-max-planck-society-partner-to-expand-use-of-blockchain-platform-for-scholarly-communications-en.html

関連:
First international blockchain for science: bloxberg:Max Planck Digital Library (MPDL) initiates global research project(MPG, 2019/5/9)
https://www.mpg.de/13417668/first-international-blockchain-for-science-bloxberg

参考:
E2012 – 学術コミュニケーションにおけるブロックチェーンの可能性
カレントアウェアネス-E No.344 2018.03.22
http://current.ndl.go.jp/e2012

経済産業省、「学位・履修履歴証明」「研究データの信頼性の担保」をテーマに大学・研究機関におけるブロックチェーン技術の適用可能性に関して調査した報告書を公開
Posted 2019年4月24日
http://current.ndl.go.jp/node/38078