フィンランドのコンソーシアム“FinELib”、Taylor & Francis社との契約交渉が合意に至らず

2019年1月28日、フィンランドの大学・研究機関・公共図書館からなるコンソーシアム“FinELib”は、 Taylor & Francis社との契約交渉が合意に至らず、2月1日からTaylor & Francis社の電子ジャーナルへのアクセスできなくなると発表しています。

FinELibは、研究者への、Taylor & Francis社が出版した雑誌へのアクセスと、研究成果のオープンアクセスでの公開を目標に交渉してきましたが、合理的な価格に関して意見の相違があり、合意できませんでした。

FinELibのメンバー機関の図書館等では、研究者・教員・学生が論文への他のアクセス方法を見つけるのを助けると述べるとともに、同コンソーシアムが作成したウェブページ“Alternative Access”を紹介しています。

Negotiations with Taylor & Francis hit a wall(FinELib,2019/1/28)
http://finelib.fi/finelibs-negotiations-with-taylor-trancis-hit-a-wall/

Alternative Access(FinELib)
http://finelib.fi/negotiations/alternative-access/

参考:
フィンランドのコンソーシアム“FinELib”とElsevier社が契約締結で合意
Posted 2018年1月18日
http://current.ndl.go.jp/node/35333

フィンランドの研究者グループ、Elsevier社の雑誌の編集・査読へのボイコット運動を実施中
Posted 2017年7月5日
http://current.ndl.go.jp/node/34308

フィンランドの大学・研究機関における学術雑誌購読費用の詳細が公開される 出版者ごとの詳細までの公開は世界初?
Posted 2016年6月14日
http://current.ndl.go.jp/node/31801