米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、大学図書館のための“Project Outcome”実証実験を終了 利用者調査ツールの正式公開へ

2018年12月19日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、大学図書館のための“Project Outcome”の実証実験を2018年10月末で終了したことを発表しました。

“Project Outcome”は、ACRLと同様に米国図書館協会(ALA)の1部門である公共図書館協会(PLA)が2015年に開始した、公共図書館のサービスやプログラムの効果を測る利用者調査のためのオンラインツールを無料で提供するプロジェクトです。ACRLは、大学図書館向けに同様のプロジェクトを実施するためPLAと連携し、2018年6月から実証実験を行っていました。

実験を通じて、調査の項目として最終的に7つの領域(利用者説明、イベント・プログラム、調査、教員支援、デジタル及び特別コレクション、空間、図書館テクノロジー)が定められました。調査ツールは、2019年4月のACRL会議で正式公開される予定です。

Project Outcome for Academic Libraries: Field-Testing Results(ACRL Insider, 2018/12/19)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16865

Outcome Measurement in Academic Libraries: Adapting the Project Outcome Model[PDF:16ページ]
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/wp-content/uploads/LAC-paper-preprint-DRAFT.pdf
※ドラフト版

参考:
E1911 – 北米の公共図書館におけるサービスやプログラムの効果を測る
カレントアウェアネス-E No.324 2017.04.27
http://current.ndl.go.jp/e1911