米国図書館協会(ALA)知的自由委員会、「図書館の権利宣言」に利用者のプライバシーと機密性の保持に関する条項を追加する改訂案を公開

2018年12月14日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、米国図書館協会(ALA)の知的自由マニュアルレビューワーキンググループが、 図書館利用者のプライバシーと機密性保持を保証するというコンセプトに焦点を当てた第7項を追加するために「図書館の権利宣言」(Library Bill of Rights)を若干更新することを推奨し、ALAの知的自由委員会が、作成した改訂案に対して2018年12月21日まで意見を求めていることを紹介しています。

ALAの「倫理綱領」(Code of Ethics)の第3項には同内容が含まれているものの、「図書館の権利宣言」には含まれていないことから追加をしようとするもので、ビックデータの時代において、図書館が利用者のプライバシーを保護し、個人を特定できる情報の機密性とセキュリティを維持するという期待・約束を含めるよう改訂するものです。

ALAの知的自由委員会では、寄せられた意見を基に改訂案を修正し、ALAの冬季集会前のALAの評議会に提出される予定とのことです。評議会のフォーラムでも発表を行ない意見を募集するとのことです。

Library Bill of Rights Article Draft Update(ACRL insider,2018/12/14)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16885

Library Community Feedback Wanted: Proposed LBOR Article VII
https://docs.google.com/document/d/1WpTtpZIrChVs_jhY90uSvMmzXL0hxPtnBld3aeWCzIM/edit

Library Bill of Rights(ALA)
http://www.ala.org/advocacy/intfreedom/librarybill

Code of Ethics(ALA)
http://www.ala.org/tools/ethics

関連:
アメリカ図書館協会/図書館の権利宣言(日本図書館協会)
http://www.jla.or.jp/portals/0/html/jiyu/ala1996.html

参考:
韓国図書館協会(KLA)、「図書館員の倫理宣言」改訂案への意見を募集中
Posted 2018年12月10日
http://current.ndl.go.jp/node/37189