米・Ithaka S+R、専門家へのインタビューをもとにデジタル保存の現状と課題をまとめた報告書を公開

2018年10月29日、米・Ithaka S+Rが、報告書“The State of Digital Preservation in 2018: A Snapshot of Challenges and Gaps”を公表しました。

21の専門家・指導者に、デジタル保存の現状についての考えをインタビューした結果をまとめたもので、今後の研究戦略の進展に寄与する研究や政策課題を把握することも目的としています。

デジタル時代においてどのような規模での保存が必要かを想定した場合、将来の利用者や彼らの情報探索や利用行動をどのように想定するかというのが未解決の問題であることや、図書館界が印刷媒体の共同保存戦略を検証しているように、ボーンデジタル資料の保存の課題に関しても、同様の方法で取組むことが急務であるとしています。

Perspectives on the Changing Ecology of Digital Preservation(Ithaka S+R,2018/10/29)
https://sr.ithaka.org/blog/perspectives-on-the-changing-ecology-of-digital-preservation/

参考:
国家デジタル管理連盟(NDSA)、デジタルコンテンツの保存のための職員配置や組織に関するレポート“Staffing for Effective Digital Preservation 2017”を公開
Posted 2017年10月20日
http://current.ndl.go.jp/node/34867