内閣府、「国立研究開発法人におけるデータポリシー策定のためのガイドライン」を公表

2018年6月29日、内閣府の「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会」が、「国立研究開発法人におけるデータポリシー策定のためのガイドライン」を公表しました。

このガイドラインは2018年6月15日に閣議決定された「統合イノベーション戦略」の中で、国立研究開発法人において2020年度末までにデータポリシーを策定すること、この策定を促進するためのガイドラインを内閣府が策定することなどが挙げられていたことを受け、とりまとめられたものです。国立研究開発法人におけるデータポリシー策定の参考となるよう、研究データの管理と利活用についてのポイントや、データポリシーで定めるべき項目、および基本的な記述内容がまとめられています。このうちデータポリシーで定めるべき項目としては、以下の6点が挙げられています。

(1) 機関におけるポリシー策定の目的について
(2) 管理する研究データの定義、制限事項について
(3) 研究データの保存・管理・運用・セキュリティについて
(4) 研究データに対するメタデータ、識別子の付与、フォーマットについて
(5) 研究データの帰属、知的財産の取り扱いについて
(6) 研究データの公開、非公開及び猶予期間並びに引用について

国立研究開発法人におけるデータポリシー策定について(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/cstp/stsonota/datapolicy/datapolicy.html

参考:
内閣府、第3回イノベーション戦略調整会議の配布資料として「統合イノベーション戦略(素案)」を公開
Posted 2018年6月12日
http://current.ndl.go.jp/node/36146

内閣府、国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会(第4回)の配布資料を公開
Posted 2018年6月8日
http://current.ndl.go.jp/node/36128

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)、データマネジメントプランの提出義務化を発表
Posted 2018年3月29日
http://current.ndl.go.jp/node/35755

E1926 – JSTオープンサイエンス方針の策定について
カレントアウェアネス-E No.327 2017.06.22
http://current.ndl.go.jp/e1926