英国公認会計士協会(CIPFA)、公共図書館に関する年次統計(2016/2017)を発表

2017年12月11日、英国公認会計士協会(CIPFA)が、公共図書館に関する年次統計(2016/2017)を発表していました。

・1年間で100を超す図書館が閉館
・図書館サービスに関する経費が7.2%減
・職員数の5%減
・来館者数が3%減(この5年間で14パーセント減)
・ボランティア数が8%増
・図書の貸出数が6.3%減(この5年間で25.1%減)
・視聴覚資料、電子資料等の貸出数は2%減(この5年間で15.4%減)

等の結果が指摘されています。

また、来館者数上位5館(バーミンガム図書館、マンチェスター中央図書館、ウェンブリー図書館、ウーリッジ中央図書館、クロイドン中央図書館)、及び、活動が盛んな5館(カーライル図書館、ノーフォーク・アンド・ノリッチ・ミレニアム図書館、ウスターシャー図書館、ラネリー図書館、ケンブリッジ中央図書館)が紹介されています。

Council spending on libraries cut by £66m last year (CIPFA,2017/12/11)
http://www.publicfinance.co.uk/news/2017/12/council-spending-libraries-cut-ps66m-last-year

参考:
図書館数・図書館費・図書館利用者ともに前年比減少:英国公認会計士協会による公共図書館統計(2014/2015)(英国)
Posted 2015年12月11日
http://current.ndl.go.jp/node/30191

英国の公共図書館の現状(英国放送協会による調査)
Posted 2016年3月30日
http://current.ndl.go.jp/node/31172

E1821 – 成人の図書館利用の実態(英国)
カレントアウェアネス-E No.307 2016.07.14
http://current.ndl.go.jp/e1821

E1473 – People’s Palace:欧州最大となるバーミンガム図書館が開館
カレントアウェアネス-E No.244 2013.09.12
http://current.ndl.go.jp/e1473

E011 – 英マンチェスター公共図書館150周年
カレントアウェアネス-E No.2 2002.10.16
http://current.ndl.go.jp/e011

NHK「視点・論点」で「図書館と認知症予防」が取り上げられる
Posted 2015年4月21日
http://current.ndl.go.jp/node/28354
※ノーフォーク・アンド・ノリッチ・ミレニアム図書館の事例が紹介されています。

英国のウスターシャー州で公共・大学図書館等の5施設を統合させた“Worcester Library & History Centre”を建設中
Posted 2011年11月29日
http://current.ndl.go.jp/node/19614