2017年12月5日、英国大学協会（Universities UK：UUK）のOpen Access Coordination Groupが、オープンアクセス（OA）の進展状況を調査した報告書“Monitoring the transition to open access: December 2017”を公開しました。
2015年に公開した調査報告に続く、2回目の調査報告となります。主な調査結果として、以下の点が紹介されています。
・英国の研究者が執筆した記事の半数以上が、ゴールドOAもしくはグリーンOAにより出版後12か月以内にOAで公開されている
・英国の学術成果の37％が、ゴールドOAもしくはグリーンOAにより出版後ただちにOAで公開されている
・英国の研究者が記事をOAで公開した割合は、2012年の12％から2016年の30％へと増加しており、毎年の増加率は30％超を維持している
・ゴールドOAもしくはグリーンOAにより出版後12か月以内にOAで公開された世界の記事の割合は、2012年の25％から2016年の32％へと増加している（英国では37％から54％へと増加）
・出版後ただちにOAとして記事を公開する選択肢を提供しているScopus収録対象誌の割合は増加しており、2016年は60％以上の雑誌がその選択肢を提供している
・出版者のウェブサイトからダウンロードされるのは、OAでない記事よりもOAの記事の方が多い
Monitoring the transition to open access: December 2017（UUK，2017/12/5）
http://www.universitiesuk.ac.uk/policy-and-analysis/reports/Pages/monitoring-transition-open-access-2017.aspx
Monitoring the transition to open access: December 2017（PDF: 52ページ）
http://www.universitiesuk.ac.uk/policy-and-analysis/reports/Documents/2017/monitoring-transition-open-access-2017.pdf
