アフリカで出版される健康・医学分野の学術雑誌におけるオープンアクセス化のインパクト(文献紹介)

The Electronic Library誌の35巻5号に、アフリカで出版される健康・医学分野の学術雑誌におけるオープンアクセス(OA)化のインパクトについて論じた論文”Citation impact of health and medical journals in Africa: does open accessibility matter?”が掲載されています。著者はナイジェリア大学のIfeanyi Jonas Ezema氏と南アフリカ大学のOmwoyo Bosire Onyancha氏です。

同論文ではアフリカで発行されている健康・医学分野の学術雑誌134誌(うちOA雑誌が65誌、非OA雑誌が69誌)を対象に、Google Scholarにおける被引用数や論文数、雑誌単位のh-indexを調査した結果が報告されています。分析の結果、非OA雑誌はOA雑誌に比べて、わずかな被引用数しか得られていなかった等とされています。

なお、当該論文はOAで公開されています。

Ifeanyi Jonas Ezema, Omwoyo Bosire Onyancha, (2017) “Citation impact of health and medical journals in Africa: does open accessibility matter?”, The Electronic Library, Vol. 35 Issue: 5, pp.934-952.
https://doi.org/10.1108/EL-11-2016-0245

参考:
CA1693 – 動向レビュー:オープンアクセスは被引用数を増加させるのか? / 三根慎二 カレントアウェアネス No.301 2009年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1693