九州大学附属図書館所蔵資料から、現代中国の著名作家・冰心の自筆原稿が発見される

2017年6月20日、九州大学は同大学附属図書館の濱文庫が所蔵する『春水』手稿本(原稿)が、現代中国の著名作家・冰心の自筆原稿であることが確認されたと発表しました。同大学大学院言語文化研究院所属で、附属図書館研究開発室員でもある中里見敬教授らの研究グループによって明らかにされたとのことです。

冰心は中国の小・中学校の国語教科書にも採用されている、中国の国民的作家です。今回発見された手稿は冰心が22才のときに書かれたもので、現存する手稿の中では最も早い時期の完全原稿であるとのことです。また、同手稿が含まれていた濱文庫は九州大学故濱一衛名誉教授(元分館長)蒐集の中国戯劇関係の和漢書939点(約2500冊)からなるコレクションです。

濱文庫から冰心の自筆完全原稿を発見(九州大学附属図書館、2017/6/20付け)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/9888

参考:
CA1842 – 大学図書館と特殊コレクション -名古屋大学の西洋古典籍特殊コレクション / 中井えり子 カレントアウェアネス No.323 2015年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1842