OERへの取り組みをテニュア獲得・昇進時の評価対象として明記したブリティッシュコロンビア大学の事例(記事紹介)
2017年4月14日付けの米SPARCブログで、オープン教育資源(Open Educational Resources、OER)への取り組みをテニュア獲得や昇進時の評価対象として明記した、カナダのブリティッシュコロンビア大学(UBC)の事例が紹介されています。
UBCには研究・教育両面での優れた活動がテニュア獲得や昇進の要件となるProfessoriate Streamという雇用・昇進ルートのほかに、教育・学習に関し一つの授業にとどまらないイノベーションの推進を評価する、Educational Leadership Streamという雇用・昇進ルートが設けられています。このEducational Leadership Streamにおける評価対象として、教育・学習実践への貢献について、査読付き論文や図書、教科書中での発表の他に、”open education repositories / resources”での公開についても明記されたとのことです。
Recognizing “Open” in Tenure and Promotion at UBC(SPARC、2017/4/14付け)
https://sparcopen.org/news/2017/recognizing-open-tenure-promotion-ubc/
Guide to Reappointment, Promotion and Tenure Procedures at UBC 2016/17(PDF)
http://www.hr.ubc.ca/faculty-relations/files/SAC-Guide.pdf
参考:
高等教育機関の教員のオープン化された教育資源への認識や態度に関する調査報告書(米国)
Posted 2016年7月28日
http://current.ndl.go.jp/node/32183
北米研究図書館協会が報告書シリーズ“SPEC Kit”第351号を刊行 -「手頃な価格の講座(ACC)とオープン教材(OER)」がテーマ
Posted 2016年7月13日
http://current.ndl.go.jp/node/32074
OERおよびMOOCと図書館の役割についての調査レポート
Posted 2014年3月6日
http://current.ndl.go.jp/node/25639
- 参照(2226)
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