米国図書館協会(ALA)の会長は図書館情報学修士号(MLIS)保有者でなくてはならない(記事紹介)

米Library Journal誌オンライン版に米国図書館協会(ALA)の会長は図書館情報学修士号(MLIS)保有者でなくてはならない、とする論考”The Devalued MLIS: ALA’s Leader Must Be a Librarian”が掲載されています。著者はLibrary Journal誌のEditors-at-large、John N. Berry3世氏です。

この論考は2017年2月1日発行のLibrary Journal本誌に掲載されたものの再掲で、ALA冬季大会において、会長のMLIS保持規定に関する議論が行われるのに先立って執筆されたものです。ALAでは現在、会長はMLISを保持する図書館員から選出されることとなっていますが、2017年のALA冬季大会ではこの規定の見直しについて議論される予定でした。本論考はALA会長はMLISを持つ図書館員であるべき、という立場からの意見を述べたものです。

なお、2017年1月23日に行われた投票の結果、78対75と僅差ではあったものの、次期ALA会長については従来同様、MLIS保有者でなくてはならないとすることになった、とのことです。

The Devalued MLIS: ALA’s Leader Must Be a Librarian | Blatant Berry(Library Journal、2017/2/9付け)
http://lj.libraryjournal.com/2017/02/opinion/john-berry/the-devalued-mlis-alas-leader-must-be-a-librarian-blatant-berry/

Not Business as Usual | ALA Midwinter 2017(Library Journal、2017/1/24付け)
http://lj.libraryjournal.com/2017/01/events/not-business-as-usual-ala-midwinter-2017/

参考:
E1188 – 図書館情報学修士号は価値あるものですか? 2つの調査から カレントアウェアネス-E No.196 2011.07.07
http://current.ndl.go.jp/e1188

E1857 – 米国図書館協会(ALA)栄光の瞬間<文献紹介> カレントアウェアネス-E No.314 2016.11.10
http://current.ndl.go.jp/e1857