米国国立衛生研究所(NIH)、研究データマネジメント戦略と研究データ・ソフトウェアの引用に関する情報提供依頼を公開

米国国立衛生研究所(NIH)は2016年11月14日、研究データマネジメント戦略と研究データ・ソフトウェアの引用に関する情報提供依頼(Request for Information; RFI)を公開しました。受付期限は2016年12月29日です。

このRFIは(1) NIHの助成研究の成果として生み出された研究データをどのように管理し、公開するべきか、(2) 公開されたデータやソフトウェアの引用方法に関する標準はどうあるべきか、の2点について、意見を募るために公開されたものです。より具体的には、研究データの共有については、最優先とすべきデータの種類とそのようなデータを共有することの意義、データの二次利用が許されるまでの期間、データ管理・共有の障害やその克服方法等について、コメントが求められています。また、データ・ソフトウェアの引用については、NIHの研究成果報告書や助成申請中で用いることを念頭に、DOI等の恒久的識別子の利用、データやソフトウェアのリンク、データ・ソフトウェア生産者の同定、引用の粒度等について意見が募られています。

NIH Request for Information (RFI): Strategies for NIH Data Management, Sharing, and Citation(NIH)
https://grants.nih.gov/grants/guide/notice-files/NOT-OD-17-015.html

参考:
CA1818 – 研究データ共有時代における図書館の新たな役割:研究データマネジメントとデータキュレーション / 池内有為 カレントアウェアネス No.319 2014年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1818

CA1875 – 研究データ共有の国際動向と図書館の役割:RDA第7回総会報告 / 村山泰啓 カレントアウェアネス No.328 2016年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1875

E1537 – 研究データへの識別子付与と引用可能性向上:DataCiteの活動 カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20
http://current.ndl.go.jp/e1537

研究データの引用に関するワークショップ“Data Citation Workshop: Developing Policy and Practice”の資料が公開
Posted 2016年8月19日
http://current.ndl.go.jp/node/32354