オープンアクセスの書籍からの収益は2020年にかけて年30%で成長:Simba Informationによる調査

2016年11月11日、市場調査会社であるSimba Informationが、オープンアクセス(OA)の書籍の市場の2020年にかけての展望をまとめた報告書“Open Access Book Publishing 2016-2020”を発行しました。本文は有料ですが、プレスリリースで内容の一部が紹介されています。

プレスリリースによると、報告書では、2020年にかけて、書籍の収益は年率1%で減少すると見込まれる一方、OAの書籍からの収益は年30%で増加することが想定されるとしています。

また、雑誌論文より手数料がかかるため、特に研究費が限られている人文・社会科学分野において、ゴールドOAの手法は容易ではなく、多くの人がその将来性に疑問を抱いていることや、大学出版局が、この数十年間に渡り、様々な資金調達方法を開発してきたこと、2015年の学術分野の書籍収益やタイトルに占めるOAの書籍の割合はわずかであるが、不振の書籍市場の中での明るい材料であることが指摘されています。

Open Access Books Poised to Grow 30% a Year Through 2020(Simba Information,2016/11/11)
https://www.simbainformation.com/about/release.asp?id=4026