図書館の将来像は、コミュニティを支援する拠点:オーストラリア・ニュージーランドの図書館長等への調査

2016年10月27日、IT企業のCivica社が、シドニー工科大学のInstitute for Public Policy and Governanceと共同で行った調査の結果報告書“The intrinsic value of libraries as public space”を公開しました。

図書館がコミュニティーの中心であり続けるための課題を知るために行なわれたもので、オーストラリアとニュージーランドの図書館の館長や管理職、地方政府の管理職の、図書館に関する見解を詳しく調査しています。

結果からは、本が並び、静かに読書し、勉強できる機能に焦点をあてた図書館というのは過去のものであるという意見で一致していること、そして、その将来像は、雇用から、医療情報、学習やビジネスまでに及ぶ、コミュニティー支援のためのワン・ストップ・ショップであることが紹介されています。

また、Wi-Fiの提供によるインターネットへのアクセスの地域間格差の解消や、社会的孤立を防ぐための空間の提供等の機能に関する指摘が多かったことが言及されています。

報告書のダウンロードには名前や電子メールアドレス等の登録が必要です。

Changing technology allows Australia’s libraries to become community hubs(Civica,2016/10/28)
http://civicalld.com/news/changing-technology-allows-australia%E2%80%99s-libraries-to-become-community-hubs

New report: Changing technology allows Australia’s libraries to become community hubs(オーストラリア図書館協会,2016/10/28)
https://www.alia.org.au/news/14807/new-report-changing-technology-allows-australia%E2%80%99s-libraries-become-community-hubs