韓国国立中央図書館、米・Preservation technologies社製の大量脱酸性化処理装置を購入:同館に資料保存研究センターを設置し資料の委託保存・復元処理を実施

2016年7月6日、韓国国立中央図書館(NLK)が、大量脱酸性化処理装置を導入すると発表しています。

米国・Preservation technologies社と購入契約を締結し、装置設置のための工事を行なっており、今年末には工事を完了させ、稼働する予定となっています。

韓国においても、国内の図書館に総計4億点あると推計される、1980年以前に発行された紙資料の保存が問題となっています。

2016年8月に、同館の図書館研究所を改編して資料保存研究センターを設置し、国内の図書館・資料館・文学館・個人が所蔵する貴重資料の委託保存・復元処理を行なうとのことです。

대량 자동화 탈산처리장비 국내 첫 도입(NLK,2016/7/6)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=8639&notice_type_code=3&cate_no=0

参考:
CA1680 – 研究文献レビュー:図書館における紙資料の実物保存 / 吉川也志保
カレントアウェアネス No.298 2008年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1680

E1138 – 国立国会図書館における2009年度の大量脱酸性化処理試行結果
カレントアウェアネス-E No.186 2011.01.20
http://current.ndl.go.jp/e1138