米国図書館協会、テネシー州知事が聖書の「州本」指定法案に拒否権を発動したことに対し賛成の意を表明

2016年5月17日、米国図書館協会(ALA)が、テネシー州において審議されていた、聖書を「州の本」とする法案が、ハスラム(Haslam)知事の拒否権により、廃案となったことに対して賛成の意を表明しました。

ALAでは、テネシー州の図書館協会と連携して、「聖書は全米の図書館で利用できるし、図書館で聖書を利用する権利は守らなければならない。それは、我々が他の宗教の聖典を図書館で利用できる権利を守るのと全く同じである。多様な背景への均しいアクセスと敬意は、ALAが保持している重要な価値である。」という趣旨の手紙をハスラム知事に送る準備をしていたとのことです。

ALA applauds veto of controversial Tennessee law(ALA,2016/5/17)
http://www.ala.org/news/press-releases/2016/04/ala-applauds-veto-controversial-tennessee-law

関連:
米テネシー州上院、聖書の「州本」指定法案を棚上げ(ロイター,2015/4/17)
http://jp.reuters.com/article/bill-idJPKBN0N80Q820150417

参考:
米国図書館協会(ALA)、「2015年に最も批判を受けた図書」を公表:第6位に『聖書』がランクイン
Posted 2016年4月18日
http://current.ndl.go.jp/node/31363

米・ノースカロライナ州やミシシッピ州で「反LGBT法」が成立したことを受け、米国国内の各種図書館団体がそれを非難する声明を発表
Posted 2016年4月13日
http://current.ndl.go.jp/node/31327