トンブクトゥの「最高にイカした」図書館員

マリ共和国の都市トンブクトゥは13世紀から16世紀にかけてイスラム文化・学問の中心地であり、現代に至るまでイスラム関連の貴重な文献が多く残る地でした。しかし2012年にアルカイーダ系武装組織に占拠され、彼らによって多くの貴重な文献が損なわれる恐れがありました。

それらの文献を守るべく立ち上がり、秘密裏にトンブクトゥ外に退避される計画を立て、実行した図書館員、Abdel Kader Haidara氏を取材した図書”The Bad-Ass Librarians of Timbuktu”が2016年4月に出版されました。同書の刊行を受け、著者であるJoshua Hammer氏に対して米ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)が行ったインタビューのテキストがNPRのウェブサイトで公開されています。

Joshua Hammer. The Bad-Ass Librarians of Timbuktu. Simon & Schuster, 2016.
http://books.simonandschuster.com/The-Bad-Ass-Librarians-of-Timbuktu/Joshua-Hammer/9781476777405

Timbuktu’s ‘Badass Librarians’: Checking Out Books Under Al-Qaida’s Nose
http://www.npr.org/2016/04/23/475420855/timbuktus-badass-librarians-checking-out-books-under-al-qaidas-nose

参考:
トンブクトゥ の歴史的資料の保存、進む
Posted 2006年11月14日
http://current.ndl.go.jp/node/4906

トンブクトゥの歴史的文書はほぼ無事
Posted 2013年2月1日
http://current.ndl.go.jp/node/22828

トンブクトゥの歴史的文書保護のため、クラウドファンディングによる資金調達が開始
Posted 2013年5月28日
http://current.ndl.go.jp/node/23589