経済産業省とNASAによる全球3次元地形データ、無償提供へ 産総研による付加価値を加えたデータも無償提供開始

2016年4月1日、米国航空宇宙局(NASA)が運用する地球観測衛星TERRAに搭載された日本の経済産業省が開発した光学センサーASTERの観測データについて、無償で一般に提供されることが発表されました。

ASTERによる観測データに基づく3次元地形マップは2009年から無償で閲覧できるようになっていましたが、その他の観測データの利用は有償でした。今回、NASAと経済産業省は方針を変更し、多様なデータを他のソフトウェア等で扱える形で、無償で利用できるようにしたとのことです。

データはNASAのサイトのほか、日本の産業技術総合研究所(産総研)が新たに公開した衛星データ検索システム(MADAS)からも利用することができます。MADASではASTERのデータを人間が目視で判読しやすい擬似天然色画像に変換したデータ等、付加価値を加えた形でもデータが提供されています。

衛星観測データに付加価値を付けた「ASTER-VA」を無償提供(産総研、2016/4/1付け)
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20160401_3/pr20160401_3.html

NASA, Japan Make ASTER Earth Data Available At No Cost(NASA、2016/4/2付け)
https://www.nasa.gov/feature/jpl/nasa-japan-make-aster-earth-data-available-at-no-cost

衛星データ検索システム MADAS
https://gbank.gsj.jp/madas/

参考:
経済産業省とNASAによる「ASTER全球3次元地形データ」が公開
Posted 2009年7月1日
http://current.ndl.go.jp/node/13463