米・ITHAKA S+R、教員の情報行動に関する定期調査報告(2015年版)を公開

2016年4月4日、米国のITHAKA S+Rが、米国の高等教育機関の研究者の情報行動の変化についての定期調査の2015年版を公開しました。

2000年に開始した同調査は、3年ごとに実施しており、今回の調査では、

・2012年の調査から反転し、研究者が調査を行なうに当たっての図書館のカタログやウェブサイトの重要性が高まっている
・学部学生が、調査、批評的分析、情報リテラシー能力を習得するのを助ける図書館の役割の重要性への認知度の大幅な増加
・教員は、彼らが所属する大学内外の他の組織からの支援よりも彼ら自身で自分が作成したデータを保存・管理できるツールを好む
・教員が単行書を利用する場合の多くは、電子フォーマットより紙媒体のものを好む

ということが明らかになったとのことです。

また、今回の調査では、初めて、医学部の教員を対象に含めたとのことで、時には、社会科学や物理学の研究者と同様の情報行動をとるが、しばしば、ユニークな方法で情報行動を行なうと指摘されています。

Tracking Trends in Faculty Research, Publishing, and Teaching
The Ithaka S+R US Faculty Survey Findings Released(ITHAKA S+R,2016/4/4)
http://www.sr.ithaka.org/blog/tracking-trends-in-faculty-research-publishing-and-teaching/

Ithaka S+R US Faculty Survey 2015
http://www.sr.ithaka.org/publications/ithaka-sr-us-faculty-survey-2015/
http://www.sr.ithaka.org/wp-content/uploads/2016/03/SR_Report_US_Faculty_Survey_2015040416.pdf

参考:
E1427 – 米国教員の情報行動に関する定期調査報告
カレントアウェアネス-E
No.236 2013.04.25
http://current.ndl.go.jp/e1427

ITHAKA S+R、教職員の情報行動に関する定期調査“Faculty Survey 2012 US”の結果を公表
Posted 2013年4月8日
http://current.ndl.go.jp/node/23280