日本複製権センター、複写等にかかる権利の管理について「個別受託制度」を開始

2016年3月14日、公益社団法人日本複製権センターは、2016年4月1日から、複写等にかかる権利の管理について出版者や団体等から個別に受託できる、個別受託制度を開始することを発表しました。

従来、同センターが管理するのは、著作者・出版者・新聞社・学協会の各分野で組織された正会員団体からの委託による場合に限定されていましたが、権利者からの要望を受け、実現の運びとなったとのことです。

受託対象は、「頒布目的として刊行している書籍・定期刊行物・絵画集・写真集等でJRRC が主な許諾対象先としている法人での複写等の利用が見込まれる出版物」とされています。

なお、個人からの受託は当面の間、行わないようです。

また、3月28日に、東京都港区の同センターで説明会が開催されるほか、4月以降も順次説明会が開催されるようです。

4月1日より【個別受託】を開始(公益社団法人日本複製権センター, 2016/3/14)
http://www.jrrc.or.jp/releace/detail_01.html
http://www.jrrc.or.jp/releace/images/releace20160314.pdf
※2つ目のリンクは、ニュースリリースの資料です。

JRRC(日本複製権センター)、4月1日から個別受託を開始(知財情報局, 2016/3/16)
http://news.braina.com/2016/0316/enter_20160316_002____.html

参考:
社団法人日本複写権センターが公益社団法人日本複製権センターへ移行
Posted 2012年4月2日
http://current.ndl.go.jp/node/20531

CA1528 – 研究文献レビュー:図書館と著作権問題 / 村上泰子
カレントアウェアネス No.280 2004.06.20
http://current.ndl.go.jp/ca1528