差押えられた手稿類のコレクションの売却先が見つからず(フランス)

2016年2月4日付けのIndependent紙が、不正行為によりフランスの商事裁判所によって差し押さえられ、精算が命じられた、アリストフェル(Aristophil)社の手稿類のコレクションが、売却先を確保するのに困難していることを報じています。

1990年に設立された同社は、手稿や歴史的資料をコレクターや専門図書館から購入する事に従事していたとのことです。

精算が命じられた、同社が2003年から2015年に収集した13万点のコレクションには、死海文書の断片、モーツァルトの署名入りの楽譜、アインシュタインのノート、ダーウィンの『種の起源』、ルイ16世の遺言、バルザックが発行した雑誌などが含まれるとのことです。

コレクションの資産価値は数百万ユーロと推定され、管財人はコレクションの一括売却を求めており、また販売条件として、購入者は、当該コレクションの管理・保存・価格決定・売却・償還についての能力があることを示す必要があるとされています。

同紙は、博物館・財団・ギャラリーが購入の手を挙げることが望まれると指摘しています。

Albert Einstein’s notebook and Dead Sea Scrolls fragments among historic manuscripts struggling to find buyer(Independent,2016/2/4付け記事)
http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/albert-einsteins-notebook-and-dead-sea-scrolls-fragments-among-historic-manuscripts-struggling-to-a6849841.html