ジェイムズ王欽定訳聖書の初版本、米・ドルー大学で発見される

1867年にメソジスト神学校として創設され、歴史的な聖書を含む貴重書や手稿類のコレクションで知られる、米国ニュージャージー州のドルー大学で、2015年10月28日、ジェームズ王欽定訳聖書の初版本が大学院生によって発見されたとのことです。

同聖書は、2016年2月22日まで開催されている図書館の展示に追加される予定とのことです。

大学院で書籍史を研究し、図書館で勤務しているシェトラー(Braian Shetler)氏が、貴重書の書架から、英国で印刷された17世紀の書籍をサンプル的に引き出した時に発見されたとのことです。

表紙は欠けており、日付のない“seller’s note”によれば、おそらく19世紀には、欽定訳聖書と認識されていたとのことです。

1950年に作成されたカード目録には記載があったが、デジタル目録には掲載されておらず、1935年と1977年には展示もされており、1925年のプロモーション用のサイレントフィルムでは図書館員がタイトルページを開ける映像が残っていたとのことです。

発見時は、図書館では貴重書の調査の最中であり、シェトラー氏は、ジェイムズ王欽定訳聖書だけでなく、フランスの出版業者クリストフ・プランタンによるヘブライ語・ギリシャ語・シリア語・アラム語・ラテン語からなる「多言語対訳聖書」(Polyglot Bible)の8巻セットも発見したとのことです。

Drew University Library公式Twitter(2015年12月4日付け)
https://twitter.com/DrewULibrary/status/672891953223200769

Historic King James Bible(Drew University Library)
http://www.drew.edu/library/2015/12/historic-king-james-bible

Rare King James Bible First Edition Discovered at Drew University(New York Times,2015/12/4)
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2015/12/04/rare-king-james-bible-first-edition-discovered-at-drew-university/?module=WatchingPortal&region=c-column-middle-span-region&pgType=Homepage&action=click&mediaId=wide&state=standard&contentPlacement=3&vers…