国際電気通信連合(ITU)、情報社会の状況を調査したレポートの2015年版を公開 「ICT発展指標」の第1位は韓国 日本は第11位

国際電気通信連合(International Telecommunication Union:ITU)が、2015年11月30日、世界167ヶ国におけるICTの状況を調査したレポート“Measuring the Information Society 2015”を公開しました。

世界の人口の43.4%、32億人にインターネットへの接続環境があり、モバイルデバイスの契約数は71億で、世界人口の95%をカバーしているとのことです。

また、

・今年末までに46%の世帯が家庭からインターネットアクセスができる(2014年:44パーセント、2010年:30%)。
・先進国では81.3%の世帯でインターネットへのアクセスができるが、開発途上国では34.1%、48の国連が指定した後発開発途上国では6.7%である。
・インターネットの成長は鈍化している(2015年:6.9%、2014年:7.4%)が、開発途上国のインターネット利用者は過去5年間で倍増しており、インターネット利用者の3分の2は開発途上国居住者である。
・モバイルブロードバンドでは急激な成長がみられ、5年間で4倍の契約数となっている(2010年:8億、2015年:35億)一方、固定ブロードバンドの成長は緩慢で、今日推定8億の契約である。
・95%以上の住民がモバイルサービスの提供範囲にカバーされていて、サービス範囲外の住民として3.5億人残っている(1年前は4.5億人)。
・世界の都市人口の89%は3Gネットワークでカバーされている一方、郊外に住んでいる場合、34億人の人口の内29%しかカバーされていない。

ということ等が指摘されています。

また、ICTの状況を指標化した「ICT発展指標」によるランキングも公開されていて、第1位は韓国、第2位にデンマーク、第3位にアイスランドがランクされており、日本は第11位です。

ITU releases annual global ICT data and ICT Development Index country rankings(ITU,2015/11/30)
https://www.itu.int/net/pressoffice/press_releases/2015/57.aspx

Measuring the Information Society Report(ITU)
http://www.itu.int/en/ITU-D/Statistics/Pages/publications/mis2015.aspx

Measuring the Information Society Report 2015(ITU)
http://www.itu.int/en/ITU-D/Statistics/Documents/publications/misr2015/MISR2015-w5.pdf

ICT Development Index 2015(ITU)
http://www.itu.int/net4/ITU-D/idi/2015/

参考:
国際電気通信連合(ITU)、情報社会の状況を調査したレポートの2014年版を公開
Posted 2014年11月28日
http://current.ndl.go.jp/node/27543