OCLC、図書館におけるLinked Dataの影響を探る試行プロジェクトを米国議会図書館(LC)など7つの図書館とともに開始

2015年9月11日、OCLCは米国の図書館などを中心とする7つの図書館とともに、Linked Dataが今後図書館のワークフローにどのような影響を与えるか、ということを探る試行プロジェクトを開始することを発表しました。

プロジェクトにおいて、参加館は、著者や監督、ミュージシャン等の1億900万件の略歴を含むデータのほか、試行版の“Person Entity Lookup”というサービスにおいて、VIAFやISNI、LCNAFといった識別子のデータを用いることで、WorldCatの識別子や同一人物の他の識別子が返されるとのことで、人物識別子と典拠をリンクさせ、重複するデータを削減するのに役立つとのことです。

参加する7つの図書館(機関)は、コーネル大学、ハーバード大学、米国議会図書館(LC)、米国国立医学図書館(NLM)、ポーランド国立図書館、スタンフォード大学、カリフォルニア大学デイビス校で、9月から数か月間にわたって実施される予定のようです。

OCLC to launch linked data pilot with seven leading libraries(OCLC, 2015/9/11)
http://www.oclc.org/en-US/news/releases/2015/201526dublin.html

参考:
OCLC、“WorldCat Works”をLinked Dataで正式リリース
Posted 2014年4月30日
http://current.ndl.go.jp/node/26045

米国議会図書館(LC)とOCLCが連携して、図書館のLinked Dataへのアプローチの明確化へ
Posted 2014年12月12日
http://current.ndl.go.jp/node/27637

E1625 – Linked Dataプロジェクトの実態は?:OCLCによる国際調査
カレントアウェアネス-E No.270 2014.11.13
http://current.ndl.go.jp/e1625