国立青少年教育振興機構、「高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-」を発表

2015年8月28日、国立青少年教育振興機構は「高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-」を発表しました。

この調査は、日本・米国・中国・韓国の4か国の高校生を対象に、その生活や意識を把握するために実施したもので、調査の内容は、体験活動、勉強、友達や親子関係など多岐にわたり、調査期間は2014年9月から11月ころ、サンプル数は各国それぞれ、1,500~2,500程度です。

特にインターネットの利用についての設問は、

・インターネット上だけのつきあいで、実際には会ったことがない友達の人数
・平日、一日インターネットを利用する時間(学校の授業での使用を除く)
・インターネットでどのようなことをしているか
設問項目:「SNSの利用」「メールのやりとり」「ニュースを見る」など
・インターネット利用の際に、どう思うか。
設問項目:「インターネット上では、自分の言いたいことを何でも言ってよいと思う」「インターネット上の書き込みは信用できると思う」「私はインターネットから離れられない」など

があり、

●インターネット上だけの友達の数は、米国が最も多い(50人以上が20%を超える)
●インターネットの利用時間が長いのは、米国の高校生(1日4時間以上利用している回答者の割合が、32.6%)
●利用している機能は、「LINEなどのSNS」「音楽を聴く」が、4か国とも1位、2位
●インターネットの利用について、日本、米国、中国の70%強、韓国の50%強は、「インターネット上で友達といろいろなものを共有できて楽しい」と回答し、一方で、日本と米国の90%前後、中国と韓国の60%弱は、「インターネット上でのつきあいは危険やトラブルに巻き込まれる可能性がある」と回答

などといった結果が出ているようです。

高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)
http://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/98/
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/98/File/gaiyou.pdf
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/98/File/05.2.pdf
※2つ目のリンクは、報道発表資料です。
※3つ目のリンクは、「2 インターネットの利用や意識」の箇所です。

ホットトピックス一覧(独立行政法人 国立青少年教育振興機構 ※2015/8/28付で「「高校生の生活と意識に関する調査-日本・米国・中国・韓国の比較-」の結果をを公表しました」とあります。)
http://www.niye.go.jp/hottopics/

参考:
子どもの頃の読書習慣は大人になってからどう影響する? 国立青少年教育振興機構が調査研究報告書を公表
Posted 2013年2月27日
http://current.ndl.go.jp/node/22981

図書館利用者の情報行動の傾向及び図書館に関する意識調査
http://current.ndl.go.jp/FY2014_research