英国の図書館関係のブログに公共図書館における財政の逼迫について扱った記事が掲載される(記事紹介)

2015年6月28日、英国の図書館関係のブログ“Public libraries news”に、「悪魔を憐れむ:図書館長ですら気楽に過ごせない訳」と題した記事が掲載されました。なお、「悪魔」とは人々から、自らの経歴ばかりを気にし、利己主義的な官僚のようにとらえられることがある図書館の館長たちのことを指しているようです。

一方で、実際には図書館の館長たちは、選挙の結果などから予算の縮減はまぬかれず、経費削減や収入と利用の増加の方途を探る必要があり、一方で図書館の自由の精神は維持しなければならないという板挟みの状況にあるとしています。

記事の後半では、英国及び国内の図書館の取組みや経費削減の事例、国外ではニューヨーク公共図書館の財源確保の事例などが紹介されています。

Sympathy for the devil: why even chief librarians don’t have it easy(Public libraries news, 2015/6/28)
http://www.publiclibrariesnews.com/2015/06/sympathy-for-the-devil-why-even-chief-librarians-dont-have-it-easy.html

参考:
英国の図書館関係のブログに、千葉県浦安市立中央図書館への訪問記が掲載
Posted 2014年1月30日
http://current.ndl.go.jp/node/25371

英国の文化・メディア・スポーツ省が公共図書館閉鎖問題に関する報告書を公表
Posted 2012年11月7日
http://current.ndl.go.jp/node/22267

E1139 – 揺れる英国の図書館界,拡大する支援活動
カレントアウェアネス-E No.187 2011年2月3日
http://current.ndl.go.jp/e1139

年間13万ドルの経費削減に成功した米国の公共図書館(記事紹介)
Posted 2011年7月8日
http://current.ndl.go.jp/node/18646