“Europeana Sounds”プロジェクト、新たな展開へ Europeanaで2万6,620点の録音資料等の提供開始

2015年6月8日、2014年から開始している“Europeana Sounds”プロジェクトの一環として、2万6,620点の録音資料が提供開始となったことが発表されました。今後2年間で、約50万点の録音資料と、約22万点の音声関連のコンテンツを公開するという当該プロジェクトの、嚆矢となる取組みであるとのことです。

今回公開されたコンテンツのジャンルは多岐に及んでいるとのことで、民謡やクラシック、ポピュラー音楽などの録音資料をはじめ、民俗学のフィールドワークに関する資料も含まれているようです。

Europeana Soundsのウェブサイトでは、今回公開された資料の中から、

●東マケドニア・トラキア(ギリシャ北東地域)に関する研究に関連して録音された、ギリシャの伝統民謡と、その録音時の写真等
●英国サーフォーク州で秣の通商に従事していた人へのインタビュー記録
●1940年代に、ピアノと声楽向けに編曲されてシェラック盤に録音された、ラトビアの民謡“Smuidra priede siliņāi”
●マックス・プランク心理言語学研究所(Max-Planck Institute for Psycholinguistics)の“Language Archive”に収録された録音資料
●“Europeana Sounds”の資料収集に尽力した協力者への慶賀の辞に替わる楽曲“Congratulations”

などが紹介されています。

The first 26,620 recordings are now up on Europeana!(Europeana Sounds, 2015/6/8)
http://www.europeanasounds.eu/news/the-first-26620-recordings-are-now-up-on-europeana

Europeana – Search results
http://www.europeana.eu/portal/search.html?query=*%3A*&rows=24&qf=PROVIDER%3A%22Europeana+Sounds%22&qf=TYPE%3ASOUND&qt=false

参考:
Europeanaで“Europeana Sounds”プロジェクトが進行中
Posted 2014年3月4日
http://current.ndl.go.jp/node/25608

E1674 – 古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告>
カレントアウェアネス-E No.281 2015年5月21日
http://current.ndl.go.jp/e1674