APCへの為替レートの影響 ユーロ圏では米ドル建てのAPCにかかるコストは1年前に比べて21%上昇(記事紹介)

Heather Morrison氏らが運営するブログSustaining the Knowledge Commonsの2015年5月20日付けの記事で、米ドル高が他の通貨圏に与える影響について紹介されています。

この記事ではカナダドル、日本円、英ポンド、ユーロの4つの通貨について、2014年と2015年の米ドルに対するレートをまとめており、すべての通貨に対して米ドルの価値が上がっており、日本円で18%、ユーロでは21%、それぞれの米ドルに対するレートが下がっているとしています。その上で、APC(論文処理費用)をドル建てで支払っている場合、APC自体は変わっていなくても、ユーロや円を使っている機関にとってはより多くのコストがかかることになります。

為替変動の影響は購読料においても問題になっていますが、APCにおいても同じく問題になると考えられます。

In the E.U.? Your USD APCs cost 21% more than a year ago(Sustaining the Knowledge Commons、2015/5/20付け)
http://sustainingknowledgecommons.org/2015/05/20/in-the-e-u-your-usd-apcs-cost-21-more-than-a-year-ago/

参考:
ソウル大学図書館、為替変動により外国図書の購入を一時中止
Posted 2008年11月10日
http://current.ndl.go.jp/node/9314

ポンド安が英国の大学図書館のジャーナル購読を直撃
Posted 2009年1月13日
http://current.ndl.go.jp/node/11362