OpenAIRE2020が終了済みの研究助成プログラムを対象とするゴールドオープンアクセスパイロットプロジェクトを実施

EUによる助成を受けた研究成果のオープンアクセスを推進する”OpenAIRE 2020”が、新たにEUの第7次研究開発枠組み計画(FP7)の助成を受けた研究成果を対象に、オープンアクセス(OA)雑誌等のいわゆるゴールドOAの形での発表を支援するパイロットプロジェクト、”Gold Open Access Pilot for post-grant FP7 publications”を実施することを発表しています。

FP7は2007年から2013年にかけて実施された、既に終了した研究助成プログラムで、現在では新たな助成プログラムである”Horizon 2020”が開始されています。しかし研究成果の発表は研究が終了してから行われることもあり、FP7の成果は助成期間終了後も発表されています。このような成果のゴールドOA化推進のため、今回のパイロットが始められるとのことです。パイロットの運営は欧州研究図書館協会(LIBER)が担当します。

1つの助成研究につき3本までの査読論文が助成対象になるほか、図書等も助成の対象になる予定です。また、このパイロットを通じ、論文処理加工料(APC)の管理等、研究成果のゴールドOA化のためのワークフローの定義も試みられるとされています。

Pilot Launched: Funding Open Access for Post-Grant FP7 Publications(OpenAIRE)
https://www.openaire.eu/did-you-know/highlights/pilot-launched-to-cover-costs-of-oa-publishing

参考:
“OpenAIRE”が新しいフェーズ“OpenAIRE2020”へ
Posted 2014年12月10日
http://current.ndl.go.jp/node/27607

欧州研究図書館協会(LIBER)の2014年の活動目標
Posted 2014年1月22日
http://current.ndl.go.jp/node/25310

欧州委員会共同研究センターが所属研究者のオープンアクセス方針を発表
Posted 2014年1月7日
http://current.ndl.go.jp/node/25206