ビル&メリンダ・ゲイツ財団、助成を行った研究の成果とデータセットをオープンアクセスにする方針を発表

ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、同財団が助成を行った研究の成果とデータセットをオープンアクセスにする方針を公開しています。2014年11月20日のブログ記事でも紹介されています。

同財団が助成を行った研究の成果については、以下が求められるとのことです。

1.出版物はオンラインでアクセス、検索できるようにする。(適切なメタデータを付与し、リポジトリで公開される。)
2.出版物は、オープンアクセス(OA)で公開される。(CC-BY 4.0かそれと同等のライセンスを付与して公開される。)
3.財団はこの実現に必要な費用を負担する。
4.出版物は、すぐにオープンアクセスで公開する。(エンバーゴ期間を設けない)
5.出版された研究成果の基礎データをすぐに公開する。

この方針は、2015年1月から実施され、2年間の移行期間を経て、2017年1月から発効するとのことです。移行期間中は、出版社には1年間のエンバーゴ期間が許されるとのことです。

BILL & MELINDA GATES FOUNDATION OPEN ACCESS POLICY(BILL & MELINDA GATES FOUNDATION)
http://www.gatesfoundation.org/How-We-Work/General-Information/Open-Access-Policy

Knowledge is Power: Sharing Information Can Accelerate Global Health Impact(BILL & MELINDA GATES FOUNDATION, 2014/11/20)
http://www.impatientoptimists.org/Posts/2014/11/Knowledge-is-Power

Gates Foundation to require immediate free access for journal articles(SCIENCEINSIDER, 2014/11/21)
http://news.sciencemag.org/funding/2014/11/gates-foundation-require-immediate-free-access-journal-articles

参考:
米国国立衛生研究所(NIH)、パブリックアクセス方針についてのウェブセミナーを開催
Posted 2014年8月12日
http://current.ndl.go.jp/node/26780

CA1600 – 政策としてのオープンアクセス:NIHパブリックアクセス方針の現状と課題 / 三根慎二
カレントアウェアネス No.289 2006年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1600

ビル&メリンダ・ゲイツ財団の“Global Libraries Initiative”が今後3から5年で終了
Posted 2014年5月9日
http://current.ndl.go.jp/node/26096