カーリル、図書館・電子書籍サービスとの連携を開始

2014年10月24日、カーリルが図書館・電子書籍サービスとの連携を開始したことを発表しています。公立図書館での電子書籍の導入が少しずつ進んでいますが、多くの図書館では、紙の本を扱う図書館システムとは別にシステムが運用されており、本を紐付けるISBNなどの書誌情報の整備も進んでいないため、検索しにくい状況であるとのことです。

カーリルでは、これらのデータを独自に集約し、使いやすい形のデータを整備する取り組みを開始したとのことです。また、このデータを活用した電子書籍サービスとの連携を開始したとのことです。今回の連携では、ISBNがある本の電子版のみを対象としているとのことですが、今後ISBNのない本についても対応方法を検討していくとのことです。現在電子書籍を提供している公共図書館29館のうち、22館に対応した連携とのことです。

カーリルのブログでは、整備したデータをもとに、公共図書館で提供されている電子書籍について統計データを作成し、公開しています。

カーリルが図書館・電子書籍サービスとの連携を開始しました(カーリル, 2014/10/24)
http://blog.calil.jp/2014/10/ebook.html

参考:
E1035 – 「カーリルの中の人」が語る「カーリル」の裏側
カレントアウェアネス-E No.168 2010.03.24
http://current.ndl.go.jp/e1035

名古屋大学附属図書館で、スマートフォンによる屋内位置情報活用実験が実施
Posted 2014年9月11日
http://current.ndl.go.jp/node/26991