PLOS、より充実した引用情報のフォーマットを検討

2014年10月22日、PLOSがより充実した引用情報のフォーマットを検討中であることを紹介しています。現在の引用情報では、引用先の論文やデータセットが引用元の論文から1回だけしか引用されていないのか、複数回引用されているのかがわからないことが指摘されています。

そこで、引用元Aの論文と、引用先のBの論文について、著者やタイトル、発行日、雑誌や出版者の情報、DOI等の識別子に加えて、下記の情報の追加した新しい引用情報が提案されているようです。

・Aのどの部分においてBが引用されているのか。
・Bの引用におけるライセンス
・BのCrossMarkステータス(CrossMarkはCrossRefが提供する、Web上で、論文の更新状況を確認できるサービス)
・BがAで何回引用されているか、引用されたコンテクスト
・AとBがの著者が同じかどうか(自著作の引用かどうか)
・Aにおいて、Bと同じ箇所で引用されている著作
・AとBのデータタイプ(記事、図書、コード等)

PLOSの論文情報から、この新しい引用情報を表示するツールやAPIも提供されているようです。現在、PLOSのすべての論文情報から、引用情報の収集が始められているとのことです。

Rich Citations: Open Data about the Network of Research(PLOS BLOGS, 2014/10/22)
http://blogs.plos.org/tech/rich-citations/

Rich Citations
http://alpha.richcitations.org/

About the Rich Citations API Alpha
http://api.richcitations.org/