21世紀の図書館、文書館、博物館のための資料の保存管理ハンドブック(文献紹介)

2014年4月に、図書館、文書館、博物館のための資料保存管理ハンドブック“The preservation management handbook: a 21st-century guide for libraries, archives and museums”が刊行されました。2014年9月14日付のオランダ王立図書館のバーバラ氏のブログに書評記事が掲載されています。

文化遺産の専門家、特にリソースが限られており、専門的な支援がいつも得られるわけではない小中規模の機関の専門家にとっての重要な参考となり、保存について学ぶ学生の教科書にもなりうる幅広いトピックを取り扱った資料とのことです。

多様なコレクションや資料の現実に即して、また、アナログとデジタルの両方のコレクションの課題を対象とした、主要なツールや保存管理プログラムの原則を紹介するものとのことです。

目次情報によると、保存の原則や、方針・評価・計画策定などの保存のマネジメント等を扱った「FUNDAMENTALS」、物理的な資料と情報の特徴や保存の環境を扱う「COLLECTIONS」、メタデータや記述等について扱う「MATERIALS AND OBJECTS」、紙媒体や写真、録音資料、デジタル保存媒体やファイルなどを扱った「MEDIA AND MATERIAL」の4章で構成されているようです。

“Materials contain the seeds of their own destruction” . A preservation handbook.(Digital Preservation Seeds)
http://digitalpreservation.nl/seeds/materials-contain-the-seeds-of-their-own-destruction-a-preservation-handbook/

The Preservation Management Handbook A 21st-Century Guide for Libraries, Archives, and Museums
https://rowman.com/ISBN/9780759123151